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【セミナーレポート】Cookie規制・マーケティング~2024年トレンドレポート~

2024年9月、特に注目されたのはChromeブラウザでのサードパーティーCookie」の廃止方針を撤回に関して各社の見解と、企業がファーストパーティーデータやゼロパーティーデータの活用にシフトしている点です。また、モバイルコマースやSNSマーケティングといった新たな戦略の役割が拡大していることも話題になりました。

そんな中、インティメート・マージャーが9月に開催したセミナーは、これらのトレンドを受け、企業が今後どのようにデータを活用し、広告やマーケティング戦略をどう進化させていくべきかを具体的に議論しました。以下はセミナーで議論されたトピックです。



1.広告×Cookie対策の「未来会議」今後、マーケターが取るべき【最適解】を徹底議論

  • Cookie規制の現状と今後の影響について議論

  • マーケターが取るべき最適解と対策方法を提案

  • ファーストパーティーCookieの重要性が高まる

  • 顧客理解に立ち返り、マーケティングを見直す必要性

Cookie規制に対する最適な対応策を見つけたい企業・担当者に向けたセミナー。Cookie規制の現状と今後の影響について議論し、ファーストパーティーCookieの重要性が増す中、マーケターが取るべき具体的な対策が事例をもとに紹介!
広告業界における今後の戦略と顧客理解を深める方法を、参加された皆さんにより知っていただきたく、このセミナーは事前に質問を募集し、登壇企業がセミナー中にその場で回答、その各社の見解をまとめた資料をプレゼントするという連動型で進めました。

<現状の規制状況や影響に関するご質問>

「リターゲティング広告(追跡型広告)が出せなくなるのか」「Yahoo!広告やGoogle 広告のCVが計測できなくなる」「間接効果を追えなくなるのか」など、Cookie規制によってWeb広告はどのような影響がありますか?

Cookieの規制強化により、ユーザーが不便になることはあるのか。

<今後の影響に関するご質問>

各社キャッチアップされている最新のCookie規制の動向をお教えください!

今後Web広告を出す際に、より大事になってくることを教えてください!

これからもCookie規制は強化されていくと考えていますが、
今後のターゲティング戦略の最適解はどう捉えていけば良いですか?

<対策方法関するご質問>

貴社の広告運用やクライアント様が実施されているCookie対策の事例を教えてください。

Cookie規制により広告のCVが計測できないケースも発生すると思いますが、その場合広告の結果はどう分析・評価すれば良いのでしょうか。

インティメート・マージャーの回答は、別の記事でご紹介します!


2.SNSマーケティングとデータ解析で実現するイベント企画

 - イベント・セミナー開催の現状
コロナ禍でオンラインのウェビナーやカンファレンスが流行ったが、最近は対面型のイベントが増加傾向にある。オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型のイベントも増えており、参加者のリーチが拡大している。カンファレンスの希望形式としてオフラインが70%を占め、交流会やデモを直接見ることを目的とする参加者が多いというアンケート結果もあり、今後もオフラインへの期待感や関心は高まっていくと予想される。

 - イベント集客面での課題と解決策
イベント集客における課題は「量と質の問題」自社リードへのアプローチだけでは集客数が限られ、広告を打つとコストがかかってしまう。また、集客した参加者の質が低い場合もある。解決策としては、セカンドパーティーデータ(アライアンス先との共同データ)の活用が有効だと述べた。同じテーマや顧客ターゲットを持つ企業同士で、互いの顧客リストを活用し合うことで、効率的な集客が可能になる。

 - SNSマーケティングを活用したイベント企画
SNSマーケティングとイベント企画の相性の良さについて。事例として、営業マンが各自のSNSアカウントで日々の活動や展示会の様子を投稿し、顧客となりそうな人とエンゲージメントを高めることで、セミナーへの申込みにつなげることができた。社内のインフルエンサーを無理に雇うのではなく、会社への愛着がある普通の社員にSNSで発信してもらうのが一番良いとのアドバイスも!


3.リアル店舗分析最新手法と実践事例

 - リアル店舗分析の現状と課題
リアル店舗では、POSデータや会員データなどを活用した顧客分析が行われてきたが、オンラインとオフラインのデータ連携や、店舗内での顧客行動の可視化など、新たな課題が浮上している。店舗内に設置したカメラを用いて、商品への接触回数や購入率などを分析する事例を紹介。

 - データ分析の高度化と個人情報保護
オンラインとオフラインのデータ連携が進む中で、データ分析の高度化と個人情報保護のバランスを取ることの重要性を指摘。データクリーンルームなどの技術を活用し、適切な同意取得と利用範囲の設定を行うことで、消費者、小売業、メーカーの三者にとってメリットのある分析が可能になる。

 - リテールメディアの未来像
今後のリテールメディアの発展について。店舗内でのリアルタイムな顧客体験の最適化が鍵になると指摘。店舗に来店する顧客の属性や行動データを分析し、デジタルサイネージなどを通じて最適な情報を提供することで、顧客満足度の向上と売上拡大につなげることができる。オンラインの知見を活かした離脱防止施策など、新たな施策の可能性にも期待!

<セミナー中、参加者からの登壇者への質問>

接触購入ランキングの質問ですが、購入はPOSデータでしょうか?
カメラの画角からでた顧客のカウントだと、戻した顧客はどうカウントされますか。

現状を知るとは理解できましたが、対象顧客へのソリューションはありますか?

接触したけど買わない顧客へアクションの事例はありますか?


4.顧客基盤をアップデート!
顧客理解を進めるためのサードパーティーデータ&ファーストパーティーデータ活用

 - 顧客理解の重要性
マーケティング活動において再現性のある事業成長を実現するためには、顧客理解が不可欠である。しかし、顧客の多様化やAIの発達により、顧客像が捉えづらくなっているのが現状。顧客に合わせたコミュニケーションを取るためにも、データを活用した顧客理解と言語化が重要となる。

 - サードパーティーデータの活用
自社サイトの閲覧履歴だけでなく、サードパーティーデータを活用することで、顧客の興味関心やライフスタイルを分析することもできる!機械学習や生成AIを用いることで、メインターゲットやサブターゲットを特定し、適切なターゲティング広告やウェブ接客を実現。

 - ファーストパーティーデータの活用
旅行会社の事例を紹介。予約データだけでなく、アンケートデータや行動データなど多様なファーストパーティーデータを分析することで、顧客の感情やペインゲインを可視化した。その結果をもとに、次の旅行に行きやすい顧客をセグメントし、適切なメッセージを届けることが可能になった。

顧客理解のためには、ファーストパーティーデータとサードパーティーデータを組み合わせ、多角的に分析することが重要
。データ活用の領域は拡大しており、得られた知見を横展開することで、再現性の高いマーケティング活動が可能となる。


5.Cookieレス時代からハイブリッドCookie時代へ ー新しい時代の広告手法ー

 - Cookieレスの現状

GoogleのサードパーティCookie廃止延期の発表以降、大きな動きはないものの、iOSやWindowsなどのブラウザではCookieが使えない状況が続いていると指摘。一方で、AndroidではCookieが使える状態が維持されているため、「ハイブリッドCookie時代」と呼ぶべき状況になっているとも指摘。

 - これから起こる変化と課題

サードパーティCookieが使えない環境では、オークションの参加者が少なくなり、入札の状況が大きく変化すると予測。そのため、Cookieレスに対応できるIDを導入することで、オークションでの優位性を確保できると説明。マーケターにとって重要なのは、変化に対応し続けることだと強調し、新しい施策にいち早く取り組むことの重要性を訴えた。

 - 新しい(ハイブリッドCookie)時代の広告手法と事例紹介

広告主の事例を紹介。人材系の広告主では、IM-UID導入後にiOSとMacOSのリーチが増加し、クリック単価が46%低下、獲得単価が21%改善。また、総合通販の広告主でも、iOSユーザーへのリーチが拡大し、獲得単価が3割改善したと報告。商品点数が多い広告主ほどダイナミッククリエイティブの恩恵を受けやすいと指摘し、導入しやすく、効果も期待できるソリューションも話題に!

サードパーティCookieの規制強化に伴う広告業界の変化、Cookieレス環境下でも効果的なターゲティングを可能にし、広告主のマーケティング活動を支援するソリューションに注目
。今後、こうした新しい広告手法の導入が加速していくだろう。

<セミナー中、参加者からの登壇者への質問>

IM-UIDというのは、データクリーンルームのサービスと毛色が似ているのかなと勝手に認識しているのですが、どういった違いがありますか?


6.モバイルコマース時代のAmazon戦略とLTVの向上法

 - Amazon市場の現状と消費者動向
Amazonの市場は伸び、出店するメーカーも増加傾向。消費者は新規購入時に個人情報の観点からモールを利用する傾向があり、メーカーもモールを活用して新規顧客を獲得しようと動きが活発化。Amazonでは、棚取りの概念があり、小売店に近い戦略が必要。

 - 顧客獲得・維持の課題
自社ECとAmazonの役割分担が重要。新規顧客獲得はAmazonに任せ、ナーチャリングや顧客とのコミュニケーションは自社ECで行うのが効果的。Amazonでは、RFM分析を行い、適切なタイミングでコミュニケーションを取ることで、定期便の加入率向上などの効果が期待できる。

 - データ活用によるLTV向上の可能性
自社ECとAmazonのデータ連携が鍵!自社ECのデータをAmazon Marketing Cloud (AMC) にアップロードすることで、LTVの向上や広告投資の最適化が可能になる。また、自社ECの休眠顧客にAmazonのビッグセールタイミングでアプローチすることで、再活性化が期待できる。インティメート・マージャーのデータとAMCを組み合わせることで、より効果的なセグメンテーションとターゲティングが可能に!

モールと自社ECの役割分担を明確にし、データ連携を進めることが、LTV向上に繋がる

<セミナー中、参加者からの登壇者への質問>

AmazonはCRMができないですが定期の継続率UP施策はありますでしょうか?

インティメート・マージャーのデータをAmazonで使うときの導入フローを教えてほしいです。発注先はどちらになりますか?

AMCアカウントへ登録についてお聞きしたいです。マニュアルに記載のある方法です進めてもできません。登録するにあたって何か必要でしょうか?


次回セミナーに向けて

今回は、Cookie規制やSNSマーケティング、リアル店舗のデータ活用など、現在進行中の業界の変革に焦点を当てました。ハイブリッドCookie時代における広告手法、顧客理解を深めるための最新のデータ分析についての内容は、今後のマーケティング戦略を練るうえで必須となる知識です。次回のセミナーでは、引き続きデジタルマーケティング課題解決法など、実践的で有用な最新情報を提供する予定です。

【今後の予定】

  • 2024年10月:Cookie規制を見据えたファーストパーティデータの最適化

  • 2024年10月:インテントデータ×SFAで進化する営業!最新Sales Enablement実践編

  • 2024年11月:ARマーケティングの未来:顧客体験を革新するデータ活用戦略

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