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家事の負担を軽減!最新のAI技術とは【データ×家事】

最近はコロナの影響もあり、日常生活を見直し、あえて身の回りのあれこれにじっくりと向き合う、『丁寧な暮らし』をする人も増えてきたとか。

新しい価値観に新鮮さを覚えつつ、それでもやはり、掃除や洗濯は面倒!
何とか効率的に無駄なくやりたい・・・と思ってしまいます。

最新の家電の多くは、人工知能(AI)が搭載されており、中にはビックリするような機能や「ついにここまで来たか!」と思うものも。
そこで今回は、日常生活で切り離せない家事をデータ・AIで最適化する方法についてまとめてみました。

家事にどれくらいの時間をかけているか

そもそも人は、家事にどのくらいの時間を費やしているのでしょうか。
内閣府が以前行った調査によると、下記の結果が。

(夫婦の家事の平均時間)
女性の平日の平均家事時間→平日263分・休日284分
男性の平日の平均家事時間→平日37分・休日66分

内閣府 第6回全国家庭動向調査より

家族の人数や子供の有無によっても異なりますが、献立を考える等の見えない家事も含めると、女性は一日に4時間以上かけているそう。
さらにコロナ後はお家時間が増えたことで、料理・部屋掃除・買い物にかける時間も増加したという結果に。

ちなみに、国により家事にかける時間が異なることが判明。

6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間(週全体平均)

日本が最も多く、男女差も日本が一番だそう。
(最近家事に積極的な男性が増えている感覚はありますが、男女差の要因は日本の働き方・環境も影響していそう)

AIに任せたい家事は?

AIに任せたい家事=みんなが面倒だと思っている家事。
こんなランキングがあったので、ご紹介します。

◆AIに任せたい家事は?
第5位:家の中の整理整頓、片付け
第4位:トイレ掃除
第3位:料理
第2位:掃除全般
第1位:ない(自分でやりたい)

kufura(子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

第1位は、ない! という回答に驚きましたが、クオリティを考えると人間に勝るものがまだないよね、という背景のよう。
他、掃除・片付けが面倒だと思っている人は多そうですね。

お掃除ロボットを動かす技術

上記アンケートでも明らかになった、多くの人がわずらわしさを感じている片付け・掃除。
お掃除ロボットとして有名なのはルンバですが、この分野の現在の技術発展については、深層学習による制御技術を持つプリファード・ネットワークスというAIベンチャー企業が「全自動お片付けロボットシステム」の開発を進めているとか。

現在流通しているお掃除ロボットとの違いは、モノを認識して持ち上げ、移動させる『片付け』ができるところ。
靴下など「もの」を認識する「目」と、なにをどうつかみ、片付けるかなどを考え、判断する「脳」にあたる技術をPFN社が手掛け、その「手」となって片付ける役はトヨタ自動車の生活支援ロボットが務めているそうです。
工場にあるような定型的な動きができればよいロボットとは異なり、家庭内はものの種類も置き場所もさまざまなことから、AI(学習機能)や、高度な物体認識力が必要。

AIの物体認識力向上を可能にするのは、大量の画像を読み込むことでAI自ら物体に共通する特徴を発見し学ぶ「深層学習(ディープラーニング)」の技術。
例えば、AIにペットボトルを認識させる場合、色や形、向きなどさまざまなペットボトルの画像データを大量に読み込ませ、AI自ら画像に共通した特徴を抽出して理解をすることで、はじめてAI自身が「これは緑色のペットボトル」などと判断できるようになるという仕組みです。

PFN社では、ベースのデータだけで170万枚もの画像を読み込ませたそう。大量のデータがあることでAIの精度も上がるんですね。

2024年を目途に普及を進めているとのことで、WEB会議の最中にパーソナルロボットが家政婦さんのように家を片付けてくれている・・という日が来るのもそう遠くないかもしれません。

AIベンチャーのPreferred Networks(PFN)の子会社が2022年9月20日に発表した
自律移動する小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT」


家事におけるAI技術活用の可能性

家庭内へのAI、ICTの実装には、実際に家事にかかわる人々の視点や開発への参加、アイデア提供が重要。
実際過去には、洗濯物をたたむことに特化したロボットが誕生する等、ニーズを捉えたものも誕生していますが、商品化・実用化までの道のりは険しく、世に出ず開発段階で終わってしまうパターンも。
家事、という千差万別のやり方が存在し、各家庭によって状況が異なる分野だからこそ、自動化・最適化をするまでのハードルは高そうですね。
テクノロジーをどう活用し、場合によっては何を規制するのか?開発の段階で充分にユーザーの目線に立ち、機能の実装・検証を繰り返していく根気強さと、開発を支える資金が必要です。

現在早稲田大学のAIロボット研究所には幅広い分野の研究者が集まり、人工知能(AI)をロボットに応用する研究を重ねているとか。
目標は、1台で料理や掃除・洗濯など家事全般をこなせる人間の相棒ともいえるロボの開発だそうで、こちらも今後期待が持てますね。

AI家電の市場

AI家電のある生活は、一生に換算すると、9,000時間の節約が可能との試算もあるくらい。
過去40年間、電化製品の開発普及で家事の省力化がすすんでいますが、家事にかける時間はあまり変わっていない面をみると、まだまだブルーオーシャンの市場です。
AI搭載の家電製品は生活を便利に豊かにしてくれるだけでなく、省エネ・節水や安全・安心に寄与し地球環境全体も守ってくれます。
‍経済活動で言えば収益率を向上させ、仕事であれば労働効率アップも可能。その分、他のAI技術と同様、人間の可能性を広げてくれます。

家事の自動化は、今後の技術発展がとても楽しみな領域の一つだと思います。

中国が開発した、肩もみができる人型ロボット、WalkerX

まとめ

生活の中でデータがどのように使われているのか?という一例で、今回は家事の自動化について調べてみました。

身近なデータ活用の事例を、今後も発信していきます。ではまた!

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