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【セミナーレポート】広告とCookie規制の最新対策|まとめ

9月に開催した「広告×Cookie対策の未来会議」セミナーは、100人を超える方々からお申し込みいただき、大変な盛況となりました。このセミナーでは、「Cookie規制が広告に与える影響についてパネルディスカッションを実施し、参加者の皆さまから寄せられた疑問やご質問に"リアルタイム"でお答えしました。今回のレポートでは、セミナーで話題に上がった質問を3つのテーマに分け、インティメート・マージャーがそれぞれの疑問に対する回答をお届けします。


1.現状の規制状況や影響について

Cookie規制の現状が広告業界にどう影響しているのか、実際の運用面では何が変わってきているのか——このテーマに対して、多くの参加者の方から質問をいただきました。特に関心の高かったポイントを解説します。

「リターゲティング広告(追跡型広告)が出せなくなるのか」
「Yahoo!広告やGoogle 広告のCVが計測できなくなる」
「間接効果を追えなくなるのか」など
Cookie規制によって、Web広告はどのような影響がありますか?

登壇者への事前質問(Q.1)

<インティメート・マージャーの回答>

  • サードパーティークッキーを使用したターゲティング広告が出せなくなる

  • 日本ではiPhoneの利用率が高く、サードパーティークッキーが取得できないブラウザの割合が多い

  • リターゲティング広告のリーチできる端末が限定的になり、多くの場合で広告を出せなくなる

押さえておくべき3つのポイント👍

  1. 法的規制と技術的規制の二軸で進められているCookie規制は、ユーザーのプライバシー保護を目的としている

  2. サードパーティーCookieの規制により、リターゲティング広告やコンバージョン計測に影響が出ている

  3. ユーザーにとっては、最適化されたターゲティング広告が減少し、不要な広告が表示される可能性がある


2.今後の影響について

今後のCookie規制が広告にどのような影響を与えるのか、またマーケティング全般にどんな変化が起こるのかを気にする声も多くありました。今後、どのような対策が求められるのか、最新のトレンドも含めて解説します。

キャッチアップされている最新のCookie規制の動向を教えてください。

参加者からの登壇者への質問(Q.2)

<インティメート・マージャーの回答>

  • プライバシーサンドボックスへの対応

    • 当初、多くのDSPやSSPがプライバシーサンドボックスに対応しようとしていた

  • 共通IDと他のソリューションとの連携

    • 共通ID、確定ID、類推IDのソリューションとの連携が必要になってきている

  • 業界の姿勢の変化

    • 特定のテクノロジーに依存する姿勢から、共存共栄を目指すスタンスへと変化している


今後Web広告を出す際に、より大事になってくることを教えてください。

参加者からの登壇者への質問(Q.3)

<インティメート・マージャーの回答>

  • クッキー規制の変更と対応

    • iPhoneユーザーへのリーチが難しい状況は継続

    • クッキーが使えないブラウザへの対応を検討する必要がある

  • 広告業界の変化への適応

    • 業界の変化に追随し、様々な新しい試みを行うことが重要

  • 継続的な改善と最適化

    • 新しい手法を試し、売上やマーケティングを最大化する努力が必要

    • Web広告への従来の向き合い方を見直す

    • 新しいものに継続的に取り組むことが重要


これからもCookie規制は強化されていくと考えていますが、
今後のターゲティング戦略の最適解はどう捉えていけば良いですか?

参加者からの登壇者への質問(Q.4)

<インティメート・マージャーの回答>

  • 顧客理解とターゲティングの重要性

    • データだけでなく、顧客の本質的な理解が必要

  • マーケティング戦略の見直し

    • 単なるターゲティングではなく、包括的なマーケティング戦略を考える

  • クッキー規制がもたらす視点の変化

    • データへの過度の依存から脱却

    • 目先のデータが見えにくくなることで、より広い視野で考えるきっかけに

押さえておくべき3つのポイント👍

  1. Cookie規制は今後も強化される見通しであり、ターゲティング精度の低下が予想される

  2. マーケターは、自社の顧客理解を深め、適切なターゲティング戦略を立てる必要がある

  3. 各プラットフォームやベンダーの動向を注視し、新しい手法にトライしていくことが重要である


3.対策方法について

Cookie規制に対応するためには、自社のニーズに合った適切な対策を見つけ、実際の運用に取り入れることが大切です。ここでは、具体的にどのような対策が有効か、すぐに役立つ戦略ポイントをまとめています。

貴社の広告運用やクライアント様が、実施されているCookie対策の事例を教えてください。

参加者からの登壇者への質問(Q.5)

<インティメート・マージャーの回答>

  • クッキー規制対策の導入順序

    • まず予算投下量が多く、広告効果の改善が見込める場所から着手

    • 具体的に各プラットフォームのコンバージョンAPIなどを優先的に導

    • その後、徐々に他の手段や場所に拡大

  • プラットフォーマーの媒体だけでは不十分

    • リーチできる人が限られる

    • 広告を出せる場所が少ない

    • オープンウェブなども考慮する必要がある


Cookie規制により、広告のCVが計測できないケースも発生すると思いますが、その場合広告の結果はどう分析・評価すれば良いのでしょうか。

参加者からの登壇者への質問(Q.6)

<インティメート・マージャーの回答>

  • デジタルマーケティングにおけるデータ可視性の変化

    • 以前はデータが見えているという前提で投資判断がされていた

    • 現在はデータが取りづらくなり、見える場所が限定的になってきている

  • データ取得の現状と対応策

    • 定義されたデータは取得可能

    • 取得できないデータについては類推が必要

    • MMMの使用や、より大まかな投資対効果の評価方法の検討

  • マーケティング投資判断方法の見直し

    • 社内での認識合わせの必要性

押さえておくべき4つのポイント👍

  1. コンバージョンAPIの導入やファーストパーティーデータの活用により、計測環境を整備する

  2. 複数の手法をトライアルし、自社に最適な対策を見つける

  3. 顧客理解を深め、適切なターゲティングとクリエイティブ制作を行う

  4. 各社のプライバシーポリシーを参考に、自社のポリシーを整備する


さいごに
今回のセミナーでは、Cookie規制への対応に向けた具体的なアイデアが数多く紹介されました。規制は今後も強化されることが予想されますが、ファーストパーティーデータの活用やコンバージョンAPIといった対策を上手く取り入れることで、ユーザーのプライバシーを尊重しながら広告の効果を保つことが可能です。ハイブリッドCookie時代では、得られた知見や情報を活用しながら、自社に最適な対策を柔軟に検討・対応していくことが重要となっていくでしょう。

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