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【セミナーレポート】データ活用・マーケティング~2024年トレンドレポート~

デジタルマーケティングやデータ活用の分野で大きな変化が見られた2024年8月。特に注目を集めたのは ”7月にGoogleが発表したChromeブラウザでの「サードパーティーCookie」の廃止方針を撤回について” この動きは業界全体に衝撃を与え、企業はファーストパーティデータやゼロパーティデータを活用した新たなマーケティング手法へとシフトしています。また、生成AI(ジェネレーティブAI)の進展により、BIツールとの連携がより一層進化し、ビジネスにおけるデータ活用の効率化も加速しています。

そんな中、インティメート・マージャーが8月に開催したセミナーは、まさにこれらのトレンドをいち早く取り上げ、ビジネスにどう活かしていくべきかを議論しました。以下はセミナーで議論されたトピックです。



1.データ活用の未来 - BIツールと生成AIと活用人材

  • BIツールの現状と課題、生成AIとの連携可能性について議論

  • データ活用における人材不足の問題と解決策を提示

  • これからのデータ活用の方向性 - パーソナライゼーションの重要性が増

 - BIツールと生成AI

現在のデータ分析の現場では、生成AIの導入によりBIツールの分析力が強化されています。例えば、企業が大量のデータをリアルタイムで解析し、適切な意思決定を下すためのサポートが進化しています。

 - 人材不足の解決策としてのAI

AIを活用することで、データサイエンティストの不足問題を補完できます。これにより、専門知識がなくても効果的なデータ分析が行えるようになり、企業のデータ活用が一層加速します。

<セミナー中、参加者からの登壇者への質問>

AIに関する取り組みも知りたいです!

AIを活用している企業のそこに割く人件費ってどれくらいなのでしょうか・・・社内にAIを使える人材がいないため単純なBIツールの導入費用以上に時間も費用もかかってしまいそうな印象です。

社内でも昨年業務にChatGPTを使い始めましたが生成AIはどうしても責任の所在や信憑性が曖昧になることがありうまく使いこなせませんでした。このあたりの課題をもつ企業って多い気がしますが、シンプルに解決する方法はありますか?


2.GoogleサードパーティーCookie規制撤回がもたらすデジタルマーケティングの未来

 - Cookie規制撤回の背景と影響

GoogleがサードパーティーCookieの規制を撤回することで、デジタルマーケティングの風景は大きく変わると考えられています。この決定により、広告主はこれまでの手法に依存することなく、新しいマーケティング戦略を模索する必要があります。

 - サードパーティーCookieに依存しない手法

セミナーでは、サードパーティーCookieに依存しないマーケティング手法が必要とされる理由が強調されました。これからはファーストパーティデータ(企業が直接収集したデータ)やゼロパーティデータ(消費者が自発的に提供するデータ)を活用することを想定した動きが早くも始まっています。

<参加いただいた方から登壇者への質問>

Cookieが使えなくなることで発生すると報告された主な影響として挙げられた「Google広告の事業の優位性の強化」が、なぜ発生するのかわからなかったので、教えてください。

Googleが突然サードパーティCookie規制の撤回を7月に発表し、業界全体が大きく揺れました。GoogleがサードパーティCookie規制を撤回した背景には、プライバシー保護の強化を目指す反面、マーケティング手法の再構築を迫られるという業界全体の課題があります。特に、Cookieに頼ったターゲティング広告が難しくなる一方、ファーストパーティデータやゼロパーティデータの活用が、今後のデジタルマーケティングにおける重要な戦略の一部として浮上しています。

この転換期において、従来のクッキー依存型マーケティングから脱却し、データに基づく新たなアプローチを模索する時代(ハイブリッドCookie時代)が到来しています。


3.すぐ始められるリテールメディアと顧客分析のためのデータ活用

 - リテールメディアの現状と海外事例

リテールメディアは、オンライン小売業者が持つプラットフォームを利用した広告手法であり、急成長しています。セミナーでは、海外の成功事例を紹介しつつ、日本市場におけるリテールメディアの活用の可能性について議論されました。

 - データ活用による顧客理解の重要性

リテールメディアの導入により、消費者の購買行動をより深く理解することが可能になります。データを活用することで、顧客のニーズや嗜好を把握し、より効果的なマーケティング施策を打ち出すことができると説明されました。

<セミナー中、参加者からの登壇者への質問>

アメリカでリテールメディアが広がっているお話がありましたが、広告主の反応はどうですか?

日本以外のアジア圏でもリテールメディアは広がっていますか?

リテールメディアを始める際の導入費、開発費は具体的にいくらくらいになるのでしょうか?


4.景品表示法以降のSNSマーケティング最前線

 - SNSマーケティングの現状とトレンド

SNSは、現代のマーケティングにおいて不可欠なツールとなっていますが、法規制に対する意識も高まっています。セミナーでは、最新のSNSマーケティングのトレンドと、それに伴う課題について解説されました。

 - ステルスマーケティング規制の影響

特に景品表示法やステルスマーケティングに関する規制がSNSマーケティングに与える影響を分析し、企業が法規制に適応しつつ効果的なマーケティング戦略を立てるための具体的なアプローチが事例ととも紹介されました。

<セミナー中、参加者からの登壇者への質問>

インフルエンサーの口コミから今は友人・知人の口コミや小規模アカウントのインフルエンサーの口コミでの購入が広がっている気がします。ステルスかどうかの判断をする上で本人の「拡散力」というのは影響するのでしょうか?

インスタグラムはいまだに胡散臭い商品のPRであふれていますよね…所謂、案件というのは今後減ってくるのでしょうか?

フォロー&リポストキャンペーンなどを実施する際、
以下の条件を設けるのは景表法に違反しますか?

①引用リポストで当選確率アップ
②ハッシュタグ〇〇で感想を呟いて当選確率アップ

※「いい評判を書く」ことを条件としなくても、ダメですか?


次回セミナーに向けて

今回は、データ活用とデジタルマーケティングの未来に関する重要なテーマが数多く取り上げました。どのトピックも、今後のマーケティング戦略を立てるうえで欠かせない内容ばかりです。次回のセミナーでは、これらのテーマをさらに掘り下げ、ファーストパーティデータの活用術SNSマーケティングの具体的な手法を中心に、さらなる実践的な内容が提供する予定です。

【今後の予定】

  • 2024年10月:Cookie規制を見据えたファーストパーティデータの最適化

  • 2024年10月:SNSマーケティングで成果を出し続けるための運用&分析ノウハウ

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