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2025年の新しい取り組みについて

代表取締役社長・簗島です。2024年は、デジタルマーケティング業界にとって、サードパーティークッキー規制の撤廃やAI技術の進化など、大きな変化が起こった年でした。インティメート・マージャーでもこうした変化を受け、新規事業への取り組みを増やしてきました。本記事の中では2025年の当社の取り組みやWeb行動履歴データを活用した新たなサービスを展開することについてご紹介していきます。


2024年の振り返りと2025年の展望:顧客データ活用の見直し

2024年は多くの企業がサードパーティークッキー規制の撤廃に振り回されました。ただ、従来型のターゲティング広告の効果はiOSなどの3rd party cookiが使えないブラウザを中心に悪化し続けており、マーケターは大きな課題に直面しています。

一方で、今年は個人情報保護法の改正の年でもあります。本年度の見直し案についてはまだ議論が続いていますが、今回の改正では世界中で話題になっている未成年者のSNSを通じて得られたデータの取り扱いであったり、個人情報の第三者提供についての課徴金が設定される可能性があるなど、現在各社が利用しているカスタマーマッチやコンバージョンAPIの活用方法などに見直しをしなくてはいけない企業も出てくると思います。

前回の個人情報保護法の改正の際はクッキーに関わる変更が多かったところに対して、今年の変化は少し世の中的には騒がれていないのですが、影響がある企業も多いのでしょうか。

2025年の展望:Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)×AIによる新たな価値創造

2025年、インティメート・マージャーは、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)とAI技術を融合させることで、より高度な分析と精度の高い予測を実現し、クライアント企業に以下の3つの価値を提供していきます。

  1. 顧客理解の深化: 従来の属性情報に加え、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)から顧客の興味関心や行動パターンを詳細に分析することで、より深い顧客理解を実現します。AI技術を活用することで、大量のデータから潜在的なニーズやインサイトを自動的に抽出し、顧客一人ひとりに最適化されたマーケティング施策の立案を支援します。

    • 例えば、顧客のWebサイト閲覧履歴や購買履歴を分析することで、潜在的なニーズを把握し、新商品の開発やサービスの改善に役立てることができます。

  2. マーケティングROIの最大化: Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)と広告配信データ、CRMデータなどを統合分析することで、マーケティング施策の効果を可視化し、ROIの最大化を支援します。AI技術を活用することで、最適なチャネルやターゲット、クリエイティブの選定、予算配分の最適化などを自動化し、効率的かつ効果的なマーケティング活動を支援します。

    • 例えば、顧客のWeb広告への反応やコンバージョン率を分析することで、広告配信の最適化やターゲティング精度の向上を実現できます。

  3. 新たなビジネスモデルの創出: Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)とAI技術を組み合わせることで、既存のビジネスモデルにとらわれない、新たなビジネスモデルの創出を支援します。

    • 例えば、Web行動履歴データに基づいたリアルタイムな顧客属性分析により、店舗における顧客体験の向上やパーソナライズ化を実現する、リアルアフィリエイトや店舗情報と連動したサイネージ広告などのサービス開発も視野に入れています。

インティメート・マージャーの2025年の取り組み

インティメート・マージャーは、2025年を通して、様々な業界の企業から、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)を活用した顧客理解の深化やマーケティング施策の効果測定に関する相談を受けてきました。

  • 金融業界: 金融機関は、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)から顧客の属性や興味関心を分析し、パーソナライズされた金融商品やサービスの提案に活用しています。また、融資審査におけるリスク評価にも応用されています。

  • 人材業界: 人材紹介会社は、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)から求職者のスキルや職務経歴を分析し、最適な求人情報の提供やスカウト活動に役立てています。また、企業の採用ページへのアクセス履歴から、転職潜在層の掘り起こしにも活用されています。

  • 小売業界: 小売企業は、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)から顧客の購買行動や商品への興味関心を分析し、ターゲティング広告やレコメンドエンジンの精度向上に活用しています。また、実店舗への来店促進やオンラインとオフラインの購買行動を統合した分析にも取り組んでいます。

  • 不動産業: 不動産会社は、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)から顧客の物件に対するニーズやエリアの嗜好を分析し、最適な物件情報の提供や内見予約の促進に活用しています。また、土地活用やリフォーム提案にも応用されています。

  • 旅行・レジャー業界: 旅行会社やレジャー施設は、Web行動履歴データから顧客の旅行先やアクティビティに対する興味関心を分析し、パーソナライズされた旅行プランの提案や集客キャンペーンに活用しています。

これらの事例からわかるように、Web行動履歴データは、業界を問わず、顧客接点の深化とデータ連携によるビジネス成長を実現するための重要な要素となっています。

インティメート・マージャーの強み:圧倒的なデータ量と高度な分析技術

インティメート・マージャーは、国内最大級のWeb行動履歴データベース(オルタナティブデータセット)を保有しており、そのデータ量は日々増加しています。また、長年の経験と実績に基づいた高度な分析技術と、AI技術を駆使したデータ活用ノウハウを強みとしています。

さらに、プライバシー保護を最優先にし、個人情報保護法や関連ガイドラインを遵守したデータの取得・利用・管理体制を構築しています。

今後の展開

インティメート・マージャーは、2025年も引き続き、Web行動履歴データ(オルタナティブデータセット)とAI技術の進化を追求し、クライアント企業のビジネス成長に貢献する新たなサービスを開発・提供していきます。

  • データ連携の強化: より多様なデータとの連携を強化することで、分析の精度向上と新たな価値創造を目指します。POSデータや来店データ、センサーデータなど、オフラインデータとの統合を進めることで、顧客のオンライン・オフライン行動を統合的に分析し、よりパーソナライズされたマーケティングを実現します。

  • AI技術の進化: 最新のAI技術を積極的に導入し、より高度な分析と予測モデルの構築を進めます。自然言語処理や画像認識、音声解析技術などを活用することで、テキストデータ、画像データ、音声データなど、様々な種類のデータを分析対象とし、より多角的な顧客理解を実現します。

  • グローバル展開: 国内市場に加え、海外市場への展開も視野に入れています。グローバル規模でWeb行動履歴データを収集・分析することで、国境を越えた顧客行動の分析や、海外市場におけるマーケティング戦略策定などを支援します。

まとめ

2025年、デジタルマーケティング業界は、これまで以上に複雑化・高度化していくと予想されます。インティメート・マージャーは、クライアント企業にとって最良のパートナーとして、Web行動履歴データとAI技術を活用した革新的なサービスを提供することで、共に未来を創造していきます。

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