【10周年の今、社長が思うこと】データを使って、世の中の「最大化」を目指していく会社であり続けたい
今回は、弊社代表取締役社長である簗島亮次が、会社設立から10年を迎えて、社内の納会で語った内容をお届けします!
株式会社インティメート・マージャーとして10周年を迎えた今、会社として何を思い、これからどこを目指していくのか。思いの丈を語ってくれました。
■プロフィール
氏名:簗島 亮次(やなしま りょうじ)
2010年に慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科を首席で卒業。
同年、世界最大級の統計アルゴリズムコンテストであるRSCTC 2010 DiscoveryChallengeで世界3位に入賞する。卒業後はグリー株式会社に入職し、プラットフォーム開発に関連する複数の部門でマネジャーを兼務。さらなるデータ活用ビジネスを志し、株式会社フリークアウトへ移る。
2013年、株式会社インティメート・マージャーを創業し、代表取締役に就任。
10年間ってほんとにあっという間で、色々ありました。
簗島:改めまして、インティメート・マージャーは2023年で10歳の誕生日を迎えました。
創業から10年。インティメート・マージャーが創立したのは2013年で、当初は私自身、髪の毛を青とオレンジ色に染めて、広報のPV数を稼ぎに稼いだというのが一番最初の思い出です。笑
インティメート・マージャーは今もずっとDMP(※データマネジメントプラットフォームの略。広告を配信するためのアドテクノロジーの一つ)という領域で事業を行っていますが、最初はアドテクノロジーの領域で、尚且つデータを提供してオーディエンスターゲティングをやるという分野だけで事業を開始しました。
当時、DMP領域で同じような事業を行っている会社は約15社程存在していたのですが、事業開始後は有難いことに当社のシェアがみるみる上昇し、2016年からずっと現在まで、DMPの国内トップシェアを取らせていただいています。
そして現在は、アドテクノロジーの領域に留まらず、まだデジタル化が進んでない領域を効率化していくことを目指して、2019年からクロステックと言われる領域でのDX推進を開始したことで多方面から期待を頂き、同年に東証マザーズ、現在のグロース市場に上場しました。
「データ活用における革命を起こす」って、なんだろう。
インティメート・マージャーは、「データ活用における革命を起こす」を理念に掲げ、世の中をデータを使うことでより良くしていくということを目指している会社です。改めてどういうことなのか?理念の背景を言語化したいと思います。
そもそも本来データというのは、多くの会社にとって「使った方がいい」と一般的に思ってもらえるものという印象もある一方、「データ活用は難しい」「データ活用がうまく社内に浸透していかない」と悩まれてる会社はたくさんあります。
そういった企業でも、データを簡単に使い、効率的かつシンプルに活用することで、より会社が良くなるような効率化、最適化を支援していくことが「データ活用における革命を起こす」という理念です。今まで、そしてこれからも、「データ活用における革命を起こし、世の中をより良くしていく」という目標を掲げて、それを常に目指していきたいなと思っています。
自作のサーバから10年、テクノロジーの進化って著しいですよね。
インティメート・マージャーはこの10年、DMPという領域でサービスを行わせていただいてはいますが、元々は我々もサーバを自作で作り、ブレードを某データセンターサービスへ自分で差しに行くというところから始まってるんです。
そう考えるとテクノロジーって、よく考えてみたらこの10年ですごく進化しているんですよね。GCPのようなものを使う機会も、10年前だとそんなに多くなかったり、最近はAIツールが続々登場したりして。インターネットやデジタルって、刻一刻とルールが変わっていっていて、10年後に何が起こるか?予想をするのが難しくなってきています。
その中でテクノロジーが何をしていくか?という部分を考えた時、オリジナリティの低い仕事・情報はどんどん価値が下がり、オリジナリティの高い情報・専門性の高い作業が残っていく。AIが仕事を奪い、大工さんのような、人にしかできない専門性の高い仕事の価値が上がる未来がそこまできていると思います。
データやAIを使ってできることって、無駄なものを減らして、人がやるべきことに集中できるような環境をつくること。
我々はデータ・AIを使って、人から付加価値の低い業務を奪いあげ、それによって人がやるべき仕事にどんどん集中できるような社会を作っていくこと、つまりデータとAIを使って人がやるべき仕事に集中できるように、サービス・世の中を変えていくことを目指している会社です。
テクノロジーの進化によって無駄なものが減り、やるべきことに集中できるということを進めていく世界が、ここから10年後も広がっていくと思います。その中で、常にデータやAIを用いて人から仕事を奪っていき、人がやるべきことに集中できるような社会を作っていくことを目指していきたいんです。
問題は「人が減っていっても、デジタル領域は同じ水準で求められている」ということなのではないでしょうか。
最近改めて、労働人口が減少する一方、同じ水準で同じことをできるようにしていくような最適化・効率化が求められているなと感じています。
特に我々の領域であるデータ活用というITの分野において、世界的にも年齢が低い人たちを中心に回っているのに対し、日本でのデジタル系若手人材が不足しているという側面があります。なので、デジタル系人材の育成やスキル習得にも意欲的に取り組んでいかないと、効率化がなされない。
デジタルマーケティングの世界の中でも、色々な企業の話を聞いていると「デジタルで何か新しいトライをしようとしても、デジタルリテラシーが高い人が少ない」という課題や、「社内に全然取り組める人がいない」というようなことが多くあったりします。これほどデジタル化が進んでいるマーケティングの領域でも、全然人が足りておらず、やりたいことができない、人材が不足している点に課題を感じています。
以外と日本って、アメリカとかと比べると、アドテクノロジーの領域が劇的に少ない。
世界的にインターネットの広告予算はずっと伸び続けているのですが、当社の領域であるアドテクノロジーはアメリカが約20%を占めているのに対し、日本が約2%であるという事実があります。
私は、この問題の根本は、全体的なリソースが足りないという部分にあると思っています。
テクノロジーの力を使って新しいことにトライしていきたいけど、リソースが足りないが故になかなか実行できず、今までやってきたことをこなすことが精一杯・・そのような企業は、とても多いと思うんです。
最適化・効率化だけじゃなくて、今後目指していきたいのはデータを用いた「最大化」です。
当社はこれまで、効率化や最適化に関して、「今までのリソースの中でできること」「今までやらなければならなかったこと」をどのように圧縮していくのか?を考えた内容の事業や提案が多かったように思います。これから先、10年・20年というスパンで考えた際やりたいことは、「最大化」を目指していくということ。
「やりたいことはいっぱいあるのに出来ない」「今していることをこなすだけではなく新しいことに挑戦してみたいけれど、人が足りていないがゆえに出来ない」というような、新たな可能性が失われてしまっている問題に対して向き合い、最適化・効率化に留まらず、クライアントの「最大化」を目指していきたい。
AIツールを使えば、何か文字を書く際も1時間や2時間かかっていたところが、たった10分で可能になり、何かを発信することがどんどん容易になってきています。今後はさらに「データが世の中を最大化していく」ことに対する期待値が上がっていくのではないかと思います。
世の中の挑戦・やりたいことを実現するバックアップの役割を、会社として果たしていきたいですね。
インティメート・マージャーとして目指すのは、我々に関わって頂くことによって「進化」したり「拡大」したりする企業を増やしていくことです。
インティメート・マージャーとデータを上手く活用してもらうことで、「世の中を最大化し、可能性を広げていく」、「世の中全体がもっと挑戦できるような下支えをしていく」ことを目指していきたいと思っています。
更に10年後も、より様々なデータを活用したツールが生み出されているであろう中、変わらず「データ」にフォーカスしながら世の中の最適化・効率化を目指していきたいですね。
インティメート・マージャーがいて、やれなかったことがやれるようになっていったらいいな。
テクノロジーが進化してくことによって次に起こるのは、最適化・効率化がなされて便利になるというだけでなく、やれなかったことがやれるようになる・今までやりたかったことが出来るようになるということだと思っているんです。過去でいうと遠くに移動することがガソリンを使うとできるようになったり、近い将来は宇宙に行って人が移住することが出来るようになったり。
そのため、今後も「データ活用における革命を起こす」という理念のもと、最適化や効率化、分業を推進していくことにより、人がやりたいことに集中できるようにしていきつつも、データや仕組みを使うことによって今まで人が出来ていなかったようなことを共に実現していくということを志していきたいです。
「これまでになかったような新しい価値観を世の中に提供していくことで、今までやっていたことが全く変わる」というような、そんな価値観をデータを活用していくことを今後も目指していけたらと思います。
「ALL YOU NEED IS Intimate Merger」を、10年先もずっと掲げて。
私が5.6年くらい前、はっと思いついて書いた「ALL YOU NEED IS Intimate Merger」という言葉。それ以来ずっと大事にしているキャッチフレーズなのですが、この言葉には、「データを起点に全てのニーズに応えていく存在を目指していきたい」という思いを込めています。
最適化・効率化を目指していた10年から、「インティメート・マージャーと関わることで新たな挑戦をすることができた」等の声を頂けるよう、これからは世の中の「最大化」を目指し、この先の10年・20年もずっと、当社を支えてくださる全ての皆様と共に前進していきたいと思っています。
改めてこれからもよろしくお願いいたします!