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サーバーサイドGTM×インティメート・マージャーでできること

サーバーサイドGTMについて

サーバーサイドGTMは2020年にGoogle Tag Manager(以下、GTM)にリリースされた機能で自社ドメインにGTMのコンテナをホスティングすることができるサービスです。サーバーサイドGTMはITPの影響を軽減することができるなど今後各種トラッキングやデータ蓄積の面で様々なサイトで導入されていくことが予測されている注目のサービスです。

本記事ではサーバーサイドGTMを使うメリットとサーバーサイドGTMとインティメート・マージャーのサービスを連携することでできるようになることを解説します。

まずはサーバーサイドGTMを使うメリットと利用する際の注意点です。

サーバーサイドGTMを使うメリットについて

通常のWebコンテナと比較すると使えるタグの種類が少なかったり、利用できる機能は少なくなってしまうのですが、サーバーサイドで1st party cookieを発行することができようになり、トラッキングを行う際にITPの影響を受けづらいというメリットがあります。では、「サーバーサイドで1st party cookieを発行することができる」とITPの影響を受けづらいのかという理由をご紹介します。

1st party cookie/3rd party cookieの発行方法について

まずはCookieの種類についてご紹介します。Cookieには大きく分けると1st party cookieと3rd party cookieがあります。
3rd party cookieは第三者のドメインでCookieを発行する方法でITPや今後ChromeのCookie規制によって発行が制限されるものになります。
1st party cookieは自社のドメインでCookieを発行する方法で3rd party cookieに比べると発行する際の規制が少ないのですが、iOSのSafariの場合は1st party cookieも発行方法によってブラウザ側で保持される時間が以下のように異なります

  1. Javascriptを用いてdocument.cookieで1st party cookieを発行するパターン=発行から1日

    1. 例:GoogleAnalytics(通常)、広告のトラッキング用のタグ

  2. CNAMEで認証したドメインに設置したJavascriptを用いてdocument.cookieで1st party cookieを発行するパターン=発行から7日

    1. 例:CNAMEで認証した各種トラッキングタグ、アフィリエイトタグ

  3. 自社ドメインのサーバーで発行した1st party cookie=特に保持期間に制限なし

    1. 例:サーバーサイドGTM、自社ログ解析環境

また、1st party cookieの保持期限の話になるとLocalStorageを使ったデータの保持の話が出ることが多いですが、そちらに関しても「最後のインタラクション(操作)から7日間」という制限になっています。そのほかにもトラッカーの対象となっているドメインはこれらの制約が異なるなどもあるのですが、大枠でいうと上記のような内容が1st party cookieの発行方法の全体像となっています。

それでは次に1st party cookieの保持期限を永続化できることがどのようなメリットがあるのかという点についてご紹介します。

1st party cookieの保持期限を伸ばすことで得られるメリット

サーバーで発行する1st party cookieを利用するユースケースとして一番知られているのが各種トラッキングにおける計測の有効期限を増やすという利用用途です。通常、広告配信媒体のクリック後30日以内のCVを直接コンバージョンとして計測していたり、アフィリエイトの成果の有効期限を90日など長い期間で設定をしておりました。それらの効果を計測するための期間がiOSでは他のOSと比較して短くなってしまうという問題がありました。サーバーで発行する1st party cookieを利用することで有効期限を30日や90日に伸ばすことができることで他のOSと計測の基準を合わせることができるようになります。
それ以外にもCDPやプライベートDMP、アクセス解析ツールなどのデータ収集を行う際も再来訪ユーザーの判別や長期的にログを収集することでユーザーの興味関心などを推定するなどデータ収集・分析の用途にも使うことができるというメリットがあります。
ここからはインティメート・マージャーの各種サービスとサーバーサイドGTMを連携してできるようになることについて解説します。

サーバーサイドGTM×インティメート・マージャー

ここからはサーバーサイドGTMの各種インティメート・マージャーが提供するサービスを連携してできることです。

全般的な連携について

ここから紹介する各連携はインティメート・マージャーの各種サービスから取得した情報をサーバーサイドGTMで発行する1st party cookieに保存して使います。
例えば、IM-UIDを1st party cookieに登録して利用します。

データ環境の構築支援サービス「IM-CDP」連携

「IM-CDP」の連携を行う場合はサーバーサイドGTM用の「IM-CDP」の連携方法を用意しているのでそちらを使っていただくことでユーザーの長期間でのアクセスログや新規既存の判定、コンバージョン計測などができるようになります。
基本的にはGoogleAnalyticsの連携をイメージしていただきたいですが、後述した「IM-UID」由来の3rd party データを連携することができるようになるのでより様々なデータをつかった分析が可能になります。

IM-CDPのイメージ

同意管理プラットフォーム「IM-CMP」連携

弊社としてはCMP(同意管理システム)をつかって取得したユーザーの同意情報をサーバーサイドGTMと連携して永続化できるという点は大きなメリットだと考えています。従来のCMPの多くはオプトインまたはオプトアウトの情報をiOS/Safariの環境で取得しても1st party cookieの有効期限やlocalstorageの有効期限の問題で永続的に保持することができないという課題がありました。
日本の場合はiPhoneの比率も多いため、CMP導入時に1st party cookieの有効期限は大きな課題でした。その点が解決できるという点はサーバーサイドGTM×「IM-CMP」をつかって実現できる大きな価値になるのではないかと考えています。

共通IDソリューション「IM-UID」連携

前述の「IM-CDP」連携と「IM-CMP」連携と関連する内容にはなるのですが、「IM-UID」をサーバーサイドGTMで発行した1st party cookieに登録することができるという点もサーバーサイドGTM×インティメート・マージャーで実現できるメリットになると考えています。
「IM-CDP」との連携では「IM-UID」由来の属性情報をアクセスログに連携することができるようになり、アクセスログだけでは分析できない切り口での分析が可能になります。
また、「IM-CMP」との連携ではちゃんと取得した同意取得済みのデータを使ってターゲティング広告や広告の出し分けなどのデータマーケティングが実現できるようになるという部分でメリットを感じていたけるのではないかと思います。

最後に

昨年は「IM-UID」やリアルタイムデータ連携を使ったポストCookie領域のターゲティング方法について開発を進めてきました。本年はトラッキングの領域にもポストCookieのソリューションを提供していきたいと考えており、そのサービスとしてサーバーサイドGTMとの連携は汎用的かつ導入メリットがお客様に大きいものになるのではないかと思い、力を入れて開発を行ってきたいと考えています。また、今年の4月に施行される個人情報保護法においても消費者の同意情報を記録することが必要になるお客様も増えると思います。その際に今までは同意情報がすぐに消えてしまったiOS/Safariのデータを永続化できるということは重要な機能だと考えています。

問い合わせ

インティメート・マージャーではGoogle Cloud Patnerを取得しており「サーバーサイドGTMを活用したデータ取得・活用環境の構築」もやらせていただいております。
お問い合わせは以下のリンクから:

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お打ち合わせの調整は以下のリンクから:

空いている日程を指定していただけましたら、サービスのご紹介をさせていただきます。

本年もデータ領域でインティメート・マージャーはお客様の課題を解決していきたいと思っておりますので引き続きよろしくお願いします。


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