〜AI活用仕事術vol.3〜「スピードUPと品質向上を実現する記事作成術」
当社は、データ活用をご支援する会社。そのため、WEBマーケティングに纏わる情報発信を積極的に行っています。
情報のスピードと質が求められる現代。そんな中、私たちが効率的で高品質なコンテンツ制作にどのように取り組んでいるのか?
今回は「記事作成業務」を担当する同期の石井さんにインタビューし、日々の課題と解決方法、最先端のAIツールの活用方法についてお伝えします!
▷業務の現状とAIツールの選定
「記事作成」では、主に下記業務を行っています。
・社長の簗島さんが開催したセミナーの音声を基にした記事作成
・WEBマーケティング界隈の専門用語を一般の方にも理解しやすい形で説明する記事の作成
これらの業務は、情報の正確性とタイムリーな配信が求められるため、自動化をする以前は膨大な情報の分析と整理に多くの時間を要していました。特に、1時間~2時間に及ぶ長時間のセミナーの内容を文字に起こし、その後記事にまとめる作業は、多くの時間と手間がかかってしまっていました。
こうした背景から、業務効率化を進める運びとなり、最先端のAIツール「ChatGPT」を活用することに。
▷具体的な活用方法
記事作成までのフローについて、最初のステップは、セミナーの音声ファイルを文字起こしすることです。この作業には、代表の簗島さんが開発したツール、Google Colabが使用されており、膨大な音声データを効率的にテキスト化することができます。文字起こし後のデータは、ChatGPTにインプットされ、記事の構成が始まります。
まずChatGPTに音声データの内容を基にしたタイトルと見出しを生成してもらいます。この段階で、ChatGPTはセミナーの内容を正確に把握し、関連するキーポイントを見出しとして提案してくれるんです。次に、各見出しに沿った内容の生成を行ってもらいます。石井さんはこのプロセスを「記事の骨格を作る」と表現しています。まさにそうですね。
そこから上の画像のように各見出しごとに記事の作成に取り掛かり、記事としての形を形成していきます。
▷効果と課題
実際にAIツールの活用をすることでどのような効果があるのでしょうか?
最も顕著なのは、記事制作にかかる時間の大幅な削減だそう。例えば、以前は3時間以上かかっていたセミナーの音声から記事を作成する作業が、ChatGPTを用いることで1時間未満に短縮されました。これは、音声データの正確な文字起こしから、適切なタイトルと見出しの生成、さらに内容の整理まで、ChatGPTが一連のプロセスを支援することで実現したものです。
加えて、ChatGPTは専門用語を一般向けに分かりやすく解説する能力にも優れており、技術的な内容でも幅広い読者に届けることができるようになりました。石井さんは、これにより記事の質が向上し、読者からのフィードバックも良好になったと感じているそう。
しかし、このツールの導入初期にはいくつかの課題もありました。初期段階では、ChatGPTが生成する日本語が時に不自然で、求める内容と異なる結果が得られることがありました。また、指示通りの文字数で文章を生成することが難しい場合もありました。これらの課題に対処するため、石井さんは入力するプロンプトを工夫。たとえば、ChatGPTに指示を出す際には、具体的な文字数や内容のスタイルを明確にすることで、より期待に近い結果を得ることができるようになりました。
石井さんはこの業務に最適なGPTを作るためにGPTBuilderを用いて「売れっ子ライター」と名付け、「このGPTは、マーケティング用語を正確に使用し、専門知識を持つ読者にも理解しやすい方法で情報を提示します。そのライティングスタイルは親しみやすくユーモラスで、読者の関心を引きつけ続けます。アウトラインを作成する際には、記事のテーマに沿ったタイトル、4つの見出し、そして結論を提供します。」などと詳細に動作命令をすることでアウトプットの品質を高め効率化を測っています。
これらの試行錯誤を通じて、ChatGPTの強みを最大限に活用し、記事制作プロセスの効率化と質の向上を実現しました。最後のセクションでは、AIツールを最適に活用するための石井さんからのアドバイスを紹介します。
▷AIツールを最大限活かすためのアドバイス
石井さんは、ChatGPTとの「慣れ」が非常に重要だと話してくれました。どんなに小さな質問であっても、ChatGPTに問いかけることで、その応答の傾向を理解し、効果的な使い方を身につけることができるそう。また、ChatGPTへの指示は、明確かつシンプルにすることが重要。具体的な指示が、より適切で効果的な結果をもたらすことが多いとのことです。これは人同士のコミュニケーションにおいても同様かもしれないですね。
次に、記事の作成においては、ChatGPTに一度に全てを任せるのではなく、小分けにしてタスクを与えることが効果的だとか。例えば、まずタイトルや見出しを作成させ、その後で各見出しに合わせた内容を生成させることで、より質の高い記事が得られるそうです。
ChatGPTを活用する際の「試行錯誤」の重要だそう。初期の失敗を恐れずに、さまざまなアプローチを試すことで、ツールの機能を最大限に引き出し、自分のニーズに合った使い方を見つけることができると話してくれました。
今回は石井さんの「記事作成」の業務について紹介してきました。
石井さんへのインタビューから得られることが多く、私自身も勉強になりました!AIツールや効率化に興味のある方、是非参考にしてみてくださいね!