【1分で読める社長ラジオ】トレーニングについて
当社では、「インティメート・マージャーのオープン社長室」と題し、代表である簗島の考えを共有するツールとして、Spotifyで定期的にラジオ配信をしています。
社長が普段思うこと、日常生活での気づきが凝縮されているので、定期的にテキスト化してお届けしていきます。是非ご覧ください!
今回のテーマ:【トレーニングについて】
簗島:先日、とあるコミュニティの合宿で北海道に行きました。
半年に一度メンバーで集まり、一緒に刺激的なゴールを設定するという慣わしからです。ある程度大人になると、半年という短期間で大きな目標を作ることは少なくなりますよね。ただ、そういう緊張感のある状況でゴールを設定するというのは、自身の成長にとって非常に重要だなと再認識しました。
目標設定で人生が変わる人もいますし、振り返りから新たな気づきを得る人もいますからね。
過去の自分を否定するほどのゴールを設定しないと、半年での成長は見込めません。現状もし本気で私が乗馬大会に出場するとなると、練習回数を多くこなさないと難しいですし。
ゴール設定にあたってはそれほど決意を強く固めないといけないということです。
フットボールヴィセラルトレーニングという本が出たのですが、その本はアルゼンチンが優勝した話でして、神経科学を実用的に用いて『無意識化をトレーニングすること』だという理論を解説してくれる本なんです。
まさにブルーロックという漫画そのもの。ご興味があれば是非読んでみてください。
この本の理論に基づくと、実際の試合の中でしか活路は見出せない、という考えに身を置くことになります。
例えば、アルゼンチン代表のメッシは、11対11の試合じゃなくて、練習で11対13の練習をする。もうパスコースがなくなってる状態で、過酷な状況に自らを追い込むことが大事なんですよね。
空手の打撃にも同じことが言えます。
空手でパンチの仕方を習ってからアプリを使いパンチの速度データをとっているのですが、左が20km/h程だったのが25km/hまで速くなり、右も25km/hから約30km/hまで速くなりました。速度を意識した結果、スピードが20%以上上昇しました。
実践で少々厳しめな場面で自分を追い込むのは、非常に重要なんだと痛感しましたね。
あとは、何事も本番で何が起こるかわからないからこそ、計画よりも短い時間で物事を終わらせる訓練をすることも重要だと思いますね。
訓練の価値は、環境をデザインし制約を正しく設定することにより上げることができます。
例えば、テニスのフォアハンドについて考えてみましょう。
フォアハンドが得意な人はバックハンドをあまり使いませんが、無理な体勢でフォアを打つと、大回りになってしまいます。
そこで、コーチがバックハンドを使わせて訓練させたい際には、環境設計でバックを使わざるを得ないようにするんです。バックでの得点を2倍にするといった練習試合を持続させることが効果的ですね。
勉強においても、短い時間で計算を終わらせる訓練は必要ですが、工夫することに対するインセンティブがないという問題があります。
計算を工夫すれば、ミス率が下がり、スピードが上がるんですよね。
なので、工夫させるためにはそのためのインセンティブ設計が必要になります。ここでも環境をデザインすることが重要ですね。
そして、制約設計も重要です。
うまく制約を設けること、そしてその制約を守ることが大切です。例えば、特定の売り方をしたら、Amazonギフト券のポイントが溜まるといったインセンティブを設けることも可能です。
結果的に「どのパラメーターをチューニングするか」が重要なのです。
改めて目標設定の話に戻りますが、達成したい目標に対するインセンティブを設定するということが大切だと思います。
その上で、まずは達成のための練習の定義を明確にすることも重要ですね。
練習と筋トレの違いについて、筋トレには「気づき」は必要ない一方で、練習では「気づき」、「意思」、「意図」、「制約」が必要です。
子供の学校でも「気づき」を引き出すために振り返りの学習が取り入れられています。その「気づき」から、理想の自分と現在の自分の差を見ることは非常に重要ですよね。
そういった観点から、コーチングはこれからの時代に必要なスキルだと思います。
今回はあらゆるトレーニングに対して、どのように取り組み、どのような結果を望むか?そのために重要なことについてのお話でした。
個人の成長だけでなく、組織の発展においても、定期的な目標設定と振り返りは欠かせない要素ですね。今回の「トレーニング論」が、自己成長に真剣に取り組む全ての人に、新たな視点と行動のヒントを与えるきっかけになれば幸いです。
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