【1分で読める社長ラジオ】ジェネレーティブAIと働き方の未来|ChatGPTとSaaSの新たな可能性
当社では、「インティメート・マージャーのオープン社長室」と題し、代表である簗島の考えを共有するツールとして、Spotifyで定期的にラジオ配信をしています。
社長が普段思うこと、日常生活での気づきが凝縮されているので、定期的にテキスト化してお届けしていきます。是非ご覧ください!
今回のテーマ:【ジェネレーティブAIと働き方の未来|ChatGPTとSaaSの新たな可能性】
簗島:法人向けのSaaSサービスについてなのですが、法人レベルから個人レベルへ落とし込むことで、実際にサービスを使って得られる成果に応じて報酬を得たり、その知識を共有したりして、一緒にサービスを育ててくださる方々をユーザーコミュニティに取り入れて、無料で使用できるようにしていく、というのが理想的だなと感じますね。私の立場でいえばなのですが、SaaSの利用で一番阻害要因になっているものって意思決定のプロセスのような気がしているんです。要は会社単位でやろうとすると、会社の全員で利用する前提で論議が走り、必要な部署に説明をして、等。この部分が無駄だなあと思っていて。なのでSaaSに関しては個人で利用出来ていくのがすごくいいなと感じます。
これもよく思うんですけど、生産性が上がったことによる自分への還元をどこに置くかって、結構価値観によるなと思っていまして。それに、サービスの使用によって生産性が上がることは一番の利点ですよね。例えば、8時間かかっていた仕事が4時間に短縮することで残った4時間の使い方って、人によっては自分のための投資だったり、家族との時間だったり、新しい仕事だったりするじゃないですか。時間を圧縮することによって起こる決定って、やっぱり個人の主観とか趣向性が出るんですよね。そこは会社がコントロールするものじゃないですし、個人がうまく使っていくために使った方が良いのではないかなと思うんです。
私は個人的に、会社が生産性をあげたり個人の時間を空けさせることに熱をもって、結果として空いた時間を使わせてくれないかというのは、なんかすごく横暴なのではないかと思うことがよくありまして。企業が社員に対して「まだ数字を追えるだろう」とか「生産性が倍になったんだから2倍働けるだろう」みたいな。そう考えると、個人が自分の時間を確保したり、そのための支援をすることはすごく良いことだと思う一方で、そんな横暴に「やってあげたんだからこうしてほしい」というようなことを言って個人の自由を失わせることはないんじゃないかな、ととても感じます。やはりSaaSによって恩恵をうけるのは個人なので、そこらへんを上手く還元できるようになっていく方が、利用が広がるんじゃないかというような気はしていますね。
ですがこれだけ大規模なサービスだからこそ、ちょっと難しいところもありますよね。インティメート・マージャーの社内でも、Notion AIを業務で利用するための制度を作るなど、ジェネレーティブAIを活用するための支援制度の導入を進めています。ですので少々難しい部分はあれども、当社の社内では今後基本的にNoition AIをより活用し、体系化していく予定です。私たちがファーストペンギンとなり、他の企業の方々にも活用していただけるような環境作りを進めていきたいと考えています。その一環として制度化を進めつつ、より多くの方々が個々で使えるようにする方針も検討しています。ですので先ほどの話に絡めていうと社員教育等においても、ただ単に「作業を効率化して空いた時間を業務・仕事に当ててください」ではなく、多様な選択肢を増やしていくことで、社員の方々の成長と共に企業全体が成長できるようお手伝いをしていけたらなと思っています。
なのでDXの取り組みでも「余白を見ることで、その人の未来が大きく変わっていく」とよくいうように、未来を作りたい人は未来を、現在を大切にしたい方は現在を重視すれば良い。それが私たちが目指す姿です。ですがそのためには管理職の方々や経営者の方々がマインドを変えるということも大事になってきますよね。いつまでも残業をして席に座るように指示するのではなくて、新しい働き方へと転換をしていかなければならないなとつくづく感じています。当然ですが、会社としてはしっかりと支援をしていかなければならないですし、私たちが働くこの世界に素早く飛び込んでいって、業務に新たな価値を生み出すための変革を起こすべく取り組んでいきたいですね。
それとChatGPTなどに関しても、ちゃんと結果を出す・出さないというような賛否両論もありますが、結局はやはり使い方の問題と、あとはテクノロジーに対する理解の問題というところに割と帰属するのかなと思うので、おそらくだんだん良い未来が訪れていくんじゃないかというような気はしますね。革命を起こすための武器をどんどんとっていこうというような。当社でいえば、これまで私たちは「データ活用で革命を起こす」というような強い武器をもっていたけれど、それを戦地まで送る方法があまりなかった。でもそこに加えて、例えば広告だと「性別年代別に、趣味は同じでもバラバラのバナーを作る」という理想が我々のデータと最大限マッチしてクリエイティブを作ることが可能になる。そうすると手足がなかったことによって最大限活かせてなかったケースも、すごく良い方にかわりますよね。やはりそれがジェネレートされていくことだなと思います。すごくこの世界でやれることが無限に増えていく感じがしています。
それに、NotionAIの優秀さには本当に驚きましたね。私自身も求人情報などのタイトルを作る際等によく活用しているのですが、求人サイトにそのまま投稿できそうなエモめなタイトルが出てくるので、少し手直しを加えるだけでタイトルが完成するんです。昨日あるミーティングに出ている際に、凄く優秀だな、と思う方に出会いまして。ある検定試験の準備の為に、有料版のChatGPTを利用しているんだそうです。なぜ有料プランを利用しているのかというと、とても合理的な理由があったんですよ。検定のための難解な計算をGPTで行おうとしたら、それが思ったよりも時間がかかることが分かってしまったそうなんです。そこで、フリープランではなく、時間短縮のために課金したというわけです。なんとも効率的な考え方で、まさに現代のビジネスマンの鑑だと思いませんか?彼の雄大な志向性には本当に感銘を受けましたね。
私はよく、命令と決定責任というテーマで話をするんですが、ChatGPTは何も命令しなければ何もしません。だから命令が必要なんです。そして出てきた選択肢から選んで、自身でそれを決定するプロセスが必要です。あとChatGPTは何が良い・悪いということに責任を取ることもないですよね。なのでその責任を取るのは、最終的には人間なんです。みなさんよく"Google先生"とかっていいますよね。ですがChatGPTは先生でもなければ教師でもありません。なのでそれを踏まえて、ChatGPTを先生ではなく、仲間やバディのようだと感じる人はセンスがいいですよね。まるでそれが自分の力を増幅するパワードスーツのような存在で、その自由度が増していくというような。本当にChatGPTのようなツールをどのような立場で見るかは非常に重要だと思います。このツールは自分からは動かないので、誰かが命令を出さない限り、絶対に動かないんです。ですから、恐れる必要はありません。
ただ、適切な命令を出さないと動かないんですよ。それにより自分の生活が楽になる方法や、自分とツールがどのような役割を果たすべきかを考えることが重要になってきますよね。そこでChatGPTの出力結果をノールックで使うという選択肢もあるのですが、それに伴う責任も取らなければならないし、そういうことを考えるとAIをマネジメントしていくという感覚をもつのはすごく良いんじゃないかと思っていて。AIを私たちのパートナーとして捉える、バディ、あるいは右腕としての利用といった感じですね。なのでその右腕をどのように活用していくかというようなAIとの関わり方やジェネレーティブAIに何をやらせるかというところのセンスは、やはりいつかどこかのタイミングで身につけなければダメですよねと思います。立場というか、どのような関係値でこのジェネレーティブAIを扱うかというところに、これからの働き方の肝が見えてくる。
こういうところは今多くの人がすごく考え始めてるところでもあると思いますし、私たちもまだまだ考え始めてるところはあるんですけれども、まだまだやれることは沢山ありそうだなと感じています。今までは時間がなくてやれなかったというようなことも、機械であれば24時間寝ないで働いてくれるので、これはチームメンバーにしたらすごく便利ですよ。勝手に単純作業が進んでいるという世界も出来上がるので、そういうのも含めて将来的にはこのジェネレーティブAIをどうやって使うのかというような研修なんかも世の中に出来るんだろうなというような気は少ししますね。具体的な使い方ハックとか、ChatGPTやAIツールに関する講座とかも、最近では動画サイトとかに沢山の情報が上がってますよね。これはやはりとても大きな変化である気がしますし、これはWeb3.0の時代なので、うまく乗り越えることは次の世界へ進むために必要だなととても感じます。
ジェネレーティブAIを活用するにあたって、それまで時間がなくてやれなかったような仕事も効率化出来たり、今まで以上に自分がやりたいことに専念できる自由時間が増えることは、人にとってもメリットの一つでもありますよね。
そんなAIとの関わり方や、何をやらせどのように上手く活用していくのかというセンスは、やはりこれからすごくポイントになってくる部分だなと感じます。今後AIが提供する可能性や、その効果的な活用方法についてもより一層深く考えていきたいですね。
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