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最近のブラウザの規制や方針で思う近未来のインターネット広告

はじめに

あくまでここでいう内容は予想で未来に対しては保証はできないですが、最近の世の中のブラウザ規制や方針で思うインターネット広告の近未来の予想に対して記載しています。

最近の各プラットフォームの流れについて

Google のChromeしかり、AppleのSafariしかり変化によって世の中に与える影響が大きくなりすぎてきたことで業界団体や国から動きに対する指摘がはいることが増えてきたように思えます。

噂話にはなりますが、Chromeの事業を売却しろだのGoogleの広告の事業を一部売却しろだの独占的にプラットフォームを所有する事を良しとしない流れが広がっています。

結局、売却したとしても購入したさきの会社が大きな影響力を世の中に持ってしまうのでGoogleが継続的にChromeの事業を保有したとしても、Chromeの事業をどこかしらの会社が買収したとしても高いシェアは維持されると思いますし、Chromeを使うためにGoogleの各プロダクトを使うほうが利便性が高いという状況は変わらないと思いますが、仕様変更をダイナミックに行うことにはある程度抑制がかかるかもしれないです。

そういった中でも各プラットフォームは各国でのルールを守るためのルール作りや機能開発をする必要はでてくるのではないかと思います。例えば、世界中でサービスを提供している会社であれば、GDPRに対応をする必要もありますし、CCPAに対応することもあれば、その他の国々での法律に対応する必要があります。ただ、それぞれの国の法律はそれぞれ異なるものなので世界中で一つの仕組みで対応するのが難しく、仮に対応する場合は「世界の法律の最大公約数」に対応する必要があるのではないかと思います。

そういった背景を元にした想像

そういった背景を考えるとインターネット広告やデータ収集の仕組みはある程度ガラパゴス化していくんじゃないかと妄想しています。例えば、GDPRに対応したデータ収集をしようと思うとリターゲティング広告の効果が下がってしまいますが、日本国内でGDPRに対応したデータ収集をする必要があるか?と言われると現時点ではそうではないと言えるかもしれないです。

世界中で同じ仕組みでデータ収集をしようとするとGDPRにも対応する必要があるのでGDPR対応のタグやコンセントモード(許諾情報連携モード)みたいなものを出す必要があるし、それに対応する必要があります。世界中の法律に沿ったCMPを入れて、日本の個人情報保護法にもあったCMPも入れる必要があります。そんなに万能な機能を持ったCMPをつくるのも難しいし、効果と世界中のどこかのルールを遵守することを両立するのは現実的に難しいと思います。

そういったグルーバルとローカルの双方をバランスとりつつ、効果を最大化したいという理想が存在する一方そんなことが実現できる未来が来る可能性があるのか?という疑問もあります。たしかにデータの取扱がインターネット広告の市場よりも厳密になっている金融の領域とかもグローバルな金融サービスとローカルな金融サービスが混在して成り立っていたりします。そういう事を考えると一度一個にまとまりすぎたインターネット広告の市場がまたローカルな世界に戻ってきて、ガラパゴス化してみたいなこともあるんじゃないかと最近妄想することが増えています。

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