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サーバーサイドGTMの導入率ってどれくらい?を調べてみた。

ユニバーサルアナリティクスの終了によるGA4への移行など最近ちょっと話題なGoogle Analytics関連の話題の中でもGA4の次くらい(といっても、GA4の話題が圧倒的でこっちはまだまだ少ない感じ)に巷で話題の「サーバーサイドGTM」。インティメート・マージャーでも3rd party cookieやJavascriptやCNameで発行するCookieに依存しない形で継続的な広告効果測定を実現するための方法としてサーバーサイドGTMには注目をしており、サーバーサイドGTMのテンプレートのリリースもしております。

テンプレートギャラリー

ただ、実際どれくらいのお客さまが導入しているかやどのようなサイトで導入されているかなどあまり世の中で知られていなかったりしたので、弊社で保有している各社のURLで国内のサービスでどれくらいのサービスがサーバーサイドGTMを導入しているかを調べてみました。

サーバーサイドGTMを入れるメリット

サーバーサイドGTMを導入するメリットは大きく分けると二つあります。
1.サーバー側で1st party cookieを発行することができるため、ITP環境下でも1st party cookieの有効期限に制限を受けずに計測に使うことができる。
2.サーバーサイドGTMが一括でトラッキングのタグなどを実行してくれるのでサイトの表示の遅延などの影響をサイトに与えづらい。

と言った感じです。
ただ、サーバーサイドGTMの詳しい説明などは世の中に溢れているのでそちらを参考にしていただければと思います。
では、本題のサーバーサイドGTMの国内の導入状況についてご紹介をさせていただきます。

サーバーサイドGTMの導入率は約1%程度?

サーバーサイドGTMは通常のGTMのWebコンテナ内に設定されているため、サイト内に存在しているかどうかを調べるためにはブラウザを開いた時の通信をみる必要があり、そこそこ調査をするのが大変でした。調査対象にしたURLは60,000ドメインほどで、サービスのサイトもあれば、コーポレートサイトなどのプロモーションに用いられないサイトなども対象にさせていただきました。

結果として、サーバーサイドGTMが導入されていたサイトは30社程度で今回の対象となったURLの中では0.05%程度の導入率になっておりました。ただ、プロモーションをしないサイトからするとサーバーサイドGTMは単なるコストの高いGTMなので導入するメリットがないことを考えるとプロモーションをやっている可能性が高そうな2,500社に絞って同様の調査を行った際の導入社数25社程度(=1%)が導入をする可能性がある企業の中での正確な導入率と言えるのではないかと思います。

意外と多い「appspot.com」ドメインのサーバーサイドGTM

サーバーサイドGTMの導入自体は1%程度となっていたのですが、その1%の中の6社(うち一社は今弊社でappspot.comから自社ドメインへの移行の支援中なので直近で解消予定)がサーバーサイドGTMのコンテナを「appspot.com」というGoogleAppengineのデフォルトのドメインで設置をしていました。

appspot.comはサーバーサイドGTMを設置しているドメインと異なるドメインになっているため、サーバーサイドGTMを設置するメリットである1st party cookieをサーバーで焼くことができない状態になってしまいます。

サーバーサイドGTMの導入自体、とっつきづらい部分も多く導入やタグ管理がかなり大変にはなりますが、25社中の6社=24%が適切なドメインの設定になっていないという状態はまだまだこなれていないサービスであるという証拠なのかもしれません。

最後に

弊社としても今後の広告効果測定やトラッキング、その他データ活用においてサーバーサイドGTMが広がっていくことは事業上の可能性が広がっていくという意味でとても良いことだと思っています。
特に一個一個の会社の自社ドメインに弊社のサービスの何かを載せていただくというのは現実的なプロセスではないことも考えるとサーバーサイドGTMを導入している企業様向けにGTMのテンプレートギャラリー経由でさまざまなサービスを提供できるようになることは弊社サービスの拡がるスピードを上げることができます。
今後弊社としてもテンプレートギャラリーを経由した様々なGTM用のソリューションの提供とサーバーサイドGTMの低コストで適切な導入を支援してきたいと思っておりますのでも齟齬相談がありましたら以下からお問合せください!


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